八柱・南大野マンション施工例 08
■市川グリーンハイツ ■ 1980年築
■4LDK➡3LDK
《玄関から南側(浴室以外)スケルトン工事》
【家族構成】60代のご夫婦
グリーンハイツのエレベーター停止階のバリアフリーリフォームです。ご主人様の車いすのため廊下とトイレ・洗面所の段差を解消しました。リビングを広くし、介護用のベッドは南の洋室です。対面式キッチンにしたので、2枚引戸を開けると空間が大きく繋がるので安心です。トイレ・洗面所は介助のことを考え入口の引戸幅は、各90㎝と大きく開きます。細部の確認のためにご主人様が入院されていらシャッタ病院にも足を運びヘルパさんケアマネさんと打ち合わせしました。※北の洋室と和室にも通常のエアコンを設置しました。
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■ビフォア■ 廊下
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廊下水回り段差解消
廊下の床を約12㎝上げ、トイレ・洗面所と段差をなくしました。
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トイレ入口引戸
介助のことを考え入口が90㎝以上開く引戸を付けました。上吊り引戸なので敷居が無く開閉時の走行音が静かです。通常のトイレ用引戸の有効開口幅は60㎝程です。
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■ビフォア■トイレ
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トイレ1
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トイレ2
幅90㎝以上開く引戸にしました。段差がないので車いすのまま近づけ、介助者の立ち位置が、確保出来ました。
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トイレ3
カウンター部分は介助者が其処に立てるように空間にしました。上部に収納を造りました。
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トイレ4
便器の前は広げず、手すりを付けました。お体の具合、介助される方と十分検討した上で設計します。
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■ビフォア■洗面化粧台
段差と開口が狭いので窮屈です。
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洗面化粧台1
「車いすのまま使用でき、洗髪をしてあげたい」、また、「髪染めの染料にも耐える陶器製がいい」、ということで、病院で使用していたものと同じものを染髪ができるように改造し、設置しました。
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■ビフォア■洗面脱衣室
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洗面脱衣室
車いすで中に入れるように30㎝広くしました。
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洗面化粧台1
介護施設用の洗面器は、シャワータイプのものがないため、左側に箱を造りそこへシャワー水栓を取り付けました。一人で使えるようレバーハンドルは、手前に付けました。シャワーヘッドがこのままでは使いずらいので…あと、一工夫必要です。
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洗面化粧台2
シャワーヘッドの固定も上につけた棚を利用して出来ました。これで、歯磨きはご自分で、洗髪もできるようになりました。周りには水の飛び跳ねを考えキッチン工事で余ったパネルを貼りました。
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洗面化粧台3
工事完成後1か月後お伺いし、介助のことなどいろいろと聞かせて頂きました。
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リビングドア先のスロープ
約12㎝の段差からのスロープは、長さ150㎝以上必要です。滑りにくい様に透明のスリップ防止テープを貼りました。
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南洋室の縦 手すり
ゆったり、暖かい南洋室(寝室)でリハビリができる様に少し壁を出し長めの手すりを付けました。
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廊下の収納扉交換
廊下の収納扉も他の建具とのバランスを考え交換しました。白い扉は圧迫感がないですね。
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廊下のニッチ
廊下からキッチンに入る部分の空間を利用しニッチを造作しました。いいですね!